人生で三度目の撤退
昨日、ホンダが2021年を以てF1からの撤退を発表しました。
私は仕事柄このF1撤退を3回経験しています。
二期、三期、そして今回。
二期は俗にゆうセナ・プロの時代ですね。この時は本当に残念という気持ちでしたが、三期と今回は「やっぱりそうだよね」という気持ちです。
例によって、現場は箝口令を敷かれていたでしょうね。
人の結びつきの弱さを感じる
もうF1は、根性や精神論で戦える代物ではありません。
企業体力や取り巻く環境も昔以上に厳しい環境でしょう。
二期は根性と精神力、努力で何とかできました。また、人と人の結びつきも強固であったと思います。
勝てないときや、納期がないものは徹夜が当たり前、でも関係者は徹夜でつきあってくれました。
思い付きのアイデアで色んなものにチャレンジしていたように思います。
だから勝ったときは本当にうれしかったのを覚えています。
私が若かったということもあったかと思いますが。
三期と今は、そこが薄まっているように感じます。
今はどうかというと、「アイデアは出すから形にしてね」という感じです。
一緒にやろうという感じは薄いです。まぁ、事情は色々あるんでしょうけどね。
勝利に感動しなくなった
そんな繋がりの薄い状態で、勝ったところで私は勝利の感動を感じなくなりました。
どこで貢献できたのかがはっきりしないのです。
二期は地上波でもテレビ放送がありましたし、景気も良かったから日本中が注目していましたというのもあるかもしれません。今は有料放送でしか見れません。
F1がつまらなくなった
何よりF1そのものが詰らないものになってしまいました。
色んなものを縛り過ぎて見た目も一緒のつまらんレースに成り下がりましたね。
もっといろんな技術革新があってもいいはずです。
私の現役中にはもう復活はないでしょう。したとしても「どうせ数年で辞めるでしょ」となることでしょう。
もう、一期、二期の呪縛から解き放されてもいいんじゃないでしょうか。